サッシ廻りシーリング工事とは?費用・劣化・施工方法を解説
2025/04/21雨漏りの原因にもなりかねないシーリングのメンテナンスは、家の寿命を左右する重要な要素です。
適切な時期に適切な処置を行うことで、安心して快適な住まいを長く保ちましょう。
今回は、サッシ廻りシーリングの基礎知識から、増し打ちと打ち替えの比較、施工手順、シーリング材の選び方まで、分かりやすくご紹介します。
サッシ廻りシーリングの基礎知識
シーリングとは何か?
シーリングとは、建物の内外壁の隙間を埋めて、防水性や気密性を高めるための工事です。
サッシ廻りは、外壁と窓枠の接合部であり、雨や風の浸入を防ぐ上で特に重要な箇所です。
シーリングが劣化すると、雨漏りや隙間風、断熱性能の低下につながるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
サッシ廻りシーリングの劣化症状と原因
サッシ廻りシーリングの劣化は、紫外線や温度変化、経年劣化などが原因です。
ひび割れ、剥がれ、変色、カビなどが主な症状です。
これらの症状が見られたら、早めの処置が必要です。
特にサイディング材の外壁では、コーキングが剥き出しになっているため、劣化が早まる傾向があります。
サッシ廻りシーリングの寿命と点検頻度
シーリング材の寿命は約10年と言われています。
ただし、設置場所や環境によって寿命は異なります。
南向きの窓など、直射日光に当たる部分は劣化が早まります。
そのため、5~7年を目安に定期点検を行うことをおすすめします。
点検時には、ひび割れや剥がれ、変色などを注意深く確認しましょう。
サッシ廻りシーリング工事の費用相場
サッシ廻りシーリング工事の費用は、使用するシーリング材の種類、工事面積、施工方法によって異なります。
増し打ちと打ち替えでは費用が大きく変わるため、事前に見積もりを取ることが重要です。
一般的な戸建て住宅の場合、増し打ちは約45,000円~80,000円、打ち替えは約75,000円~100,000円程度が相場です。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は現場状況によって変動します。
サッシ廻りシーリング工事
増し打ちと打ち替えの違い
増し打ちとは、既存のシーリング材の上に新しいシーリング材を重ねて施工する方法です。
打ち替えは、既存のシーリング材を完全に撤去してから新しいシーリング材を施工する方法です。
増し打ちは費用を抑えられる一方、既存のシーリング材の状態によっては効果が期待できない場合があります。
打ち替えは費用が高いものの、確実な防水性を確保できます。
増し打ちのメリットとデメリット
増し打ちのメリットは、費用が安く、工期が短いことです。
デメリットは、既存のシーリング材が劣化している場合、十分な効果が得られない可能性がある点です。
また、シーリング材の厚みが不足すると防水性が不十分になる可能性があります。
サッシ廻りでは、サッシへのダメージを避けるため、増し打ちが推奨される場合が多いです。
しかし、10mmの厚みが確保できない場合は、打ち替えが必要になります。
打ち替えのメリットとデメリット
打ち替えのメリットは、確実に防水性を確保できる点です。
デメリットは、費用が高く、工期が長いことです。
また、サッシ廻りの打ち替えでは、サッシに傷をつける可能性や、防水テープを破損する可能性があるため、熟練の技術が必要です。
増し打ちと打ち替えを選ぶ判断基準
増し打ちと打ち替えのどちらを選ぶかは、既存のシーリング材の状態、予算、工期などを考慮して判断する必要があります。
既存のシーリング材にひび割れや剥がれなどの著しい劣化が見られる場合、または雨漏りのリスクが高い場合は、打ち替えを選択する方が安全です。
しかし、劣化が軽微で、予算や工期に制限がある場合は、増し打ちを選択することもできます。
専門業者に相談し、適切な判断を仰ぐことが重要です。
それぞれの施工手順
・増し打ち
1.清掃
2.プライマー塗布
3.シーリング材充填
4.ヘラでならし
・打ち替え
1.既存シーリング材の撤去
2.清掃
3.プライマー塗布
4.シーリング材充填
5.ヘラでならし
いずれの場合も、シーリング材の選定が重要です。
使用するシーリング材は、建物の用途や設置場所、気候条件などに適したものを選ぶ必要があります。
まとめ
サッシ廻りシーリングのメンテナンスは、建物の寿命を長く保つ上で非常に重要です。
費用や工期、そして何より防水性能の確保を考慮し、最適な方法を選択することが大切です。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りなどのトラブルを防ぎ、快適な住まいを長く保ちましょう。
シーリング材の種類も豊富なので、用途に合ったものを選ぶことが重要です。
適切なメンテナンスで、安心して暮らせる住まいを守りましょう。
高知市で外壁塗装をお考えの方は、ぜひ当社にお気軽にご相談ください。