ケレンの種類と特徴!4種ケレンまで解説します!
2024/11/21塗装やリフォームに関わる仕事をしている方、またはこれから塗装やリフォームを検討している方は、下地処理の重要性をご存知でしょうか。
特に、鉄部への塗装では、塗料の密着性を高め、塗膜の寿命を長く保つために、適切な下地処理が欠かせません。
この記事では、塗装前の下地処理「ケレン」について、種類や特徴を解説していきます。
ケレンとは?塗装前の下地処理
ケレンは、塗装前に素材表面の汚れやサビ、旧塗膜などを除去する下地処理のことです。
塗料の密着性を高め、塗膜の寿命を長く保つために非常に重要な工程です。
1: ケレンを行う目的
ケレンの目的は、以下の2点にまとめられます。
・塗料の密着性を高める
・塗膜の寿命を長く保つ
2: ケレンが重要となる理由
ケレンを適切に行わなければ、塗料が素材にしっかりと密着せず、剥がれや劣化が発生しやすくなります。
また、サビや汚れが残っていると、塗膜の劣化を早め、最終的には素材の腐食につながる可能性もあります。
3: ケレンの方法
ケレンには、素材の状態や施工の目的に合わせて様々な方法があります。
代表的な方法としては、以下のものがあります。
・ブラスト処理
・サンドブラスト
・ワイヤーブラシ
・ディスクサンダー
・手作業による研磨
ケレンの種類とは?4種ケレンまで解説!
ケレンは、素材の状態や施工の目的に合わせて、1種ケレンから4種ケレンまで4種類に分類されます。
それぞれのケレンの種類の特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
1: 1種ケレン
1種ケレンは、最も厳しいレベルのケレンで、素材表面を完全に露出させる方法です。
サビや旧塗膜を全て除去し、素材本来の金属面を露出させるため、非常に高い密着性を実現できます。
しかし、作業に時間がかかることや、素材へのダメージが大きいことがデメリットです。
2: 2種ケレン
2種ケレンは、1種ケレンよりも作業負荷が低く、コストを抑えられるケレン方法です。
サビや旧塗膜をある程度除去しますが、素材表面を完全に露出させる必要はありません。
3: 3種ケレン
3種ケレンは、2種ケレンよりもさらに作業負荷が低いケレン方法です。
素材表面のサビや旧塗膜の一部を除去し、塗料の密着性を確保します。
3種ケレンには、A、B、Cの3つのレベルがあり、除去する範囲が異なります。
4: 4種ケレン
4種ケレンは、最も軽いレベルのケレンで、素材表面の汚れや粉化物を除去する程度です。
サビや旧塗膜の除去は行わず、素材表面を軽く研磨することで、塗料の密着性を向上させます。
まとめ
この記事では、塗装前の下地処理である「ケレン」について解説しました。
ケレンは、塗料の密着性を高め、塗膜の寿命を長く保つために重要な工程です。
素材の状態や施工の目的に合わせて、適切なケレンの種類を選択することが重要です。
この記事が、塗装やリフォームに関わる皆様のお役に立てれば幸いです。
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